彼氏に美人を見せてはいけない!?

彼氏の部屋にもし女優や歌手のポスターやらカレンダーがあったら、それらを取り払うように詰め寄ってみましょう。

そして代わりに、あなたの写真を飾るように頼んでください。

嫉妬深い女のように思われるリスクもなくはないのですが、そんなことにかまっていてはいけません。

断固として、キレイな女性を見せないようにするのです。

もちろん、あなたの女友だちに、美人がいるとしたら、彼女を彼に会わせてはいけ
ないのは、いうまでもありません。

美人を見てしまった男は、ごく普通の女性では、満足できないようになります。

これを「ファラー効果」と呼びます。

一つ、面白い実験を紹介しましょう。

美しい女性が、次から次へと出てくるテレビ番組を男性に見せてから、ごく普通の
女子学生の写真を見せます。

そして、「この女の人の魅力って、どれくらい?」と聞いてみると、美人を見たばかりの男たちは、その女性の魅力を「低く」評価していたのです。

男は、女性の魅力を、比較しながら評価する傾向があります。

合コンにおいて、とびっきりの美人が一人でもいると、残りの女性が、たとえ普通の顔だちであっても、悪く思われるのです。

まぁ自分が美人だと思っているのであれば、自分よりもランクが低い友達を連れていけばいいということにもなりますね。

合コンをするときには、似たような魅力の人たちが集まったほうが、うまくいくはずです。

デート中、彼が他の女の子をチラッとのぞき見するようなことは、絶対にさせては
いけません。

男はカワイイ子を見ると、隣にいるあなたと無意識的な比較を行って、内心ではガッカリすることがあるからです。

「もっと私だけを見てよ」としつこい女を演じるのも、やりすぎない程度であれば、
まったくかまわないと思います。

男の目を、他の女性に移さないように仕向けるのです。

魅力的な女性を映したポスター、雑誌、テレビ番組、映画などを男に見せると、あなたの評価は、下げられてしまいます。

「女優の誰それってカワイイよなぁ」と男が口にする場合、その言葉のウラには、あ
なたへの不満が表れているとみなしてかまいません。

「あなたはかわいくない」と暗示している可能性が大なのです。

男はバカですから、あなたには、あなたなりの魅力があることがわからないのです。

よほど他の女性と比較してくる男なら、つきあうのをやめましょう。

そういう男は、美人を見るたびに、あなたにつらくあたってきたり、不満を口にするようになるでしょうから、そういう最低の男とわざわざつきあわなくてもよいのです。

「姿勢美人」になるトレーニング

香港やシンガポールの女性は、なぜかかっこいいと思いませんか。

体型的には日本人と変わらないのに、彼女たちが颯爽と見えるのは、姿勢がいいか

らです。

姿勢がよくなると、周囲から見ても自信を感じるし、とてもエレガントです。

姿勢をよくすると、2、3センチは背が高く見えるというメリットもあります。

どんな美人でも、ステキな洋服を着こなしていても、立ち姿や歩き姿が美しくなけ
れば、だいなし。

最近では、プチレッスン(1日だけの習いごと)が流行しているので、1日だけでも立ち方や歩き方をプロに教えてもらうのもいいでしょう。

1日でも、訓練を受けると、ずいぶん姿勢美人になれます。

姿勢をよくするには、自分でもトレーニングできます。

頭の上に本を置いて、それを落とさないようにして、壁から壁まで歩いてみるのです。

座っているときも、テレビを見るときも、頭の上に本をおいておきましょう。

姿勢が崩れると、頭にのせた本は落ちてしまいますので、けっこう大変ですが、がんばってみてください。

姿勢のいいモデルたちも、生まれつき、姿勢がよかったわけではありません。

彼女たちは人並み以上の努力をして姿勢美人になったのです。

彼女たちの努力を見習って、ウォーキングの練習をしましょう。

頭に本をのせるのが面倒であるならば、頭のてっぺんに糸が出ていて、その糸が天
井から引っ張られているようにイメージするのもいいでしょう。

操り人形になったつもりで、上から糸で引っ張られているような感じで歩くのです。

この訓練をしても、姿勢がよくなります。

椅子に座るときには、真正面に座った男から「く」の字のように見えるように、き
ちんと足をそろえて座ってください。

テレビ番組に出てくる女性のキャスターや司会者の姿勢が参考になるでしょう。

椅子の下で足をぶらぶらさせたり、膝が開いているなんていうのは、問題外ですので、決してやらないように。

街中を歩くときには、自分がイイ女であるという意識を忘れずに。

外国からやってきたスーパーモデルになったつもりで、堂々とかっぽしてください。

背中を丸めて歩くと、年齢が少なくとも5歳は老けて見えることを忘れてはいけません。

背中を丸めて歩くのは、おばあちゃんのように見えます。

胸が大きいのを隠すため、わざとかがんで歩く女性もおりますが、そんなことをしていると、男は寄ってこなくなっちゃいますよ。

喫茶店で紅茶を飲むときも、まわりの男性客が全員あなたを注視していると思って
ください。

あなたは絶対にイイ女なのですから、注目されるのは当たり前、という意識でふるまうのです。

歩くときは常にアゴを上げて、水平線から加度くらい上を見るようにしてください。

さあ、これであなたは立派な姿勢美人に生まれ変わっているでしょう

佐野泉の嫉妬

初期の佐野はそれこそ、中津秀一が瑞稀に猛アプローチしていても様子見程度でした。

それが、彼に変化が現れます。

中津が瑞稀にキスしようになったり抱きつきそうになったりすると、とにかくそれを絶対阻止しているのです。

中津の行動が見ぬフリを出来ないほどひどい有り様になったというわけではなく、瑞稀に対する佐野の気持ちが押さえ切れないほど強くなったからに違いありません。

中央千里の好きな「GLAY」も『嫉妬』という持ち歌の中で、好きな気持ちが強くなるほど、嫉妬心が大きくなるというようなことを歌っています。

その嫉妬心を拭い去るべく、佐野は「離れてヤキモキするよりもフォローの届く身近な方がよっぽど気がまぎれる」とまで言い始めました。

そんな佐野の嫉妬解消法は「好きな女の子に近づく男を寄せつけぬベシ」

この策をとっている人物が、佐野の他にもいます。

九条威月です。

彼は後輩の門真将太郎に悪い虫を寄せつけぬべく、女子高とのダンパ合同練習の時にしろ、第一寮水道管工事のため他の寮に振り分けられることになった時にしろ、何かと門真のそばにくっついて監視していました。

佐野も九条も独占欲が相当激しいようです。

・嫉妬状況下における好きな子への態度/彼女にヤツあたりする&独占欲LLになる傾向あり

ある時佐野は、難波南と瑞稀が抱き合っている現場を見てしまいました。

佐野はイラついて、瑞稀に声をかけられでもつっかかった言葉を返します。

「虫の居所が悪くて八つ当たりした」と佐野自身も認めています。

けれども、こんなことは一度ならず二度三度と起こり、挙げ句、八つ当たりの状況はひどくなる一方です。

「あいつ(瑞稀)のファーストキスの相手って実は俺なんだ」とギルバート・ラングが佐野にちょっかいを出したことがありました。

佐野はギルのハッタリをいつまでも気にして、ある時ついに「ギルって奴とキスしたんじゃないのかよ」と瑞稀に攻め寄った挙げ句、「俺がキスしてもいいんだな」と強引に迫り泣かせてしまいました。

クールな外見とは裏腹に、意外にも佐野の場合、嫉妬に狂うと、相手を信じる気持ちを完全に失っています。

焦りもあるのでしょう。

彼女の意志を無視して、強引に距離を縮めようという幼稚な態度をとっています。

ですが、佐野もそのことは分かっています。

「こいつの気持ちも分かんねえのに独占欲ばっか強くなって」。

男と女、恋したらどうなるの?～嫉妬編～

「誰かを好きになったらどんな風になる?」

「あの人のことがどうして好きなの?」

「好きな人と一緒にいてどんな風に過ごしたい?」

「好きな人にどんな時に嫉妬を感じたことがある?」

「好きな人の前で、あなたはどんな風になる?」と聞かれたら、男女問わず、千差万別いろんな答えが返ってくることでしょう。

「花君」キャラの各行動パターンを見ても、それぞれです。

「誰かを好きになった時、人はどうなるのか」、「花君」キャラを例にしながら考え、ついでに男女の恋愛構造の違いを見いだすことが出来れば、それに越したことはありません。

★嫉妬編

(1870～1937年)は、嫉妬とは「不信感」「伺い見たり、測り比べる態度」「自分が軽視されていないかという恐れ」など様々な形となって表れ、他者を虜にし束縛するための手段だと述べています。

けれども嫉妬というのは、強いか弱いかだけの違いだけで、誰しもが持っている気持ちに違いなく、それが時にエネルギーになったりもします。

心理学者によると、相手の気持ちを知るいくつかのポイントとして。

「弱点や秘密を自分に話すか」

「自分の好みや話を覚えているか」

「自分に反応的か」

「リラックスしているか」

「個人的なプレゼントをくれるか」

「自分との時間をやりくりしてくれるか」

と並べて「嫉妬心や独占欲を抱いているか」という点を挙げています。

「嫉妬」というのは、している本人はどうにもこうにもイラついて大変苦しいものがありますが、された方は悪い気はしないどころか幸福感を感じる場合もあるから残酷な話です。

もちろん嫉妬されることで、束縛されたり八つ当たりされたりと何らかの害を受けるとなると、それはまた別問題ですが。

さて「花君」登場人物は、どんな形で嫉妬を見せているのでしょうか。

そのことについては次回ご紹介しますね。

芦屋瑞稀の恋愛成就法

地方に住んでいる人はよく「東京の人はいいな。何だってあるし。見たい映画とか、行きたいと思ったお店とか全部東京なんだから」などと思ったりします。

ところが、東京に住んでいると「いつでも行ける」「いつでも買える」というのが頭にあるために、案外出向いていなかったりする場合が多いのです。

逆に地方の人は何とか情報を得ようと思い、単館上映される映画や美術館の展示など、行けるものは行きまくり、逆に東京に住んでいる人以上に、新たな刺激を得ていたりします。

実際そういうものなのかもしれません。

実は『花ざかりの君たちへ』は、世間からみれば「本気?頭おかしいんじゃないの?」と思われるような恋のみに適応するのではないんです。

今ごく近くにいる気になるあの人のことを、思いもよらない遠くから狙いを定めている瑞稀のようなライバルがいる可能性だってあるかもしれません。

いつも近くにいるからと、うかうかしてもいられないのです。

いつ、瑞稀が押し寄せてくるかも分からないのですから。

その前にしっかりと彼のハートを掴んでおきましょう。

もしくは、まだ見ぬ理想の男性が、佐野泉ではないですがブラウン管の中にいるか、電車の中にいるか、同じ教室の中にいるか知れません。

が、もし現れたその時は、決してチャンスを逃さないようアンテナを張っておきたいものです。

芦屋瑞稀的人生成功法!

『花ざかりの君たちへ』で重要となっている恋愛指針は、手に届きそうもない相手にいかに近づくか、その道しるべの一つだと言ってよいと思います。

「自分の近くにいるあの人の心をつかみたい」と思うならば、大胆さも時に必要となりますが、それ以上に、年数をかけてじっくりと二人の距離を縮めていく着々型が望まれます。

いつも会う相手だからたっぷり時間はあるので、ここは手堅く攻めた方が、成功率が高いからです。

けれども世界の違うあの人には、「とりあえず」でも勝負しておかないとしょうがありません。

何しろ、あとがないからです。

まさかドラマみたいに「3年後に私たちはこの場所で偶然再会しました」なんてことは万が一でも考えてはいけません。

「いやいや、非現実的な恋を成就させようと考える時点で充分ドラマの見過ぎだよ」という声もかすかに聞こえてきますが、それは無視することにします。

こんな人もいました。

友人UのクラスメイトWの話です。

Wは高校時代、あるバンドボーカルの追っかけをやっていて彼の10何人目の女いわゆる「地方の女」と自称していたそうです。

Wは当時、追っかけ追っかけの毎日で、テストをしょっちゅうさぼり、ほとんどまじめに学校に行つてなかったということ。

そしてWは成績ギリギリで高校卒業後、お目当ての彼を追って、上京しました。

友人Uは、それから長い間、Wの消息を知らなかったらしいのですが、つい最近、好きなミュージシャンのFM番組を聞いていたら、Wの声がラジオの中から聞こえてきたそうです。

なんと彼女は現在、某FM局所属のDJをやっているというこの事実。

Wがあの時の彼と、現在も続いているのかどうかは知ったことではありません。

ただ、高校をさぼりまくっていたWがそんな出世を見せたという事実が、まじめに通っていた友人Uを、人生とはいった何なのか、ほんの一晩考えさせたそうです。

Wの勢いは、友人Uも誰しもが認めるところだと思います。

やはり世間からみれば「本気?頭おかしいんじゃないの?」と思われるような恋を成就させたいのであれば、とりあえず、大胆な一歩を踏み出すことが求められるということでしょうか。

ただし、それだけリスクも大きいし、予想外のことが待っていたりもすると思います。

瑞稀も高跳びをする佐野泉を追っかけて日本にやって来たはいいものの、彼はとっくに高跳びをやめていた、という予想外の展開が待ち受けていました。

やって後悔するか、やらずに後悔するか、どっちを取るか男装して男子高へ行くことが、現実的に成功するかどうかは別として、それ以前に「自分、だったらこれができるか」という問いなのです。